フッ素を歯に使わない新たな考え方〜カラダに優しい口腔ケア

フッ素（フッ化物）は虫歯予防に対して歯科医院では現在もよく使用されています。また、ドラッグストアなどの店頭では、歯磨き粉の中にはほとんどの商品にフッ素（フッ化物）が含まれた商品が陳列販売され、多くの人たちはそれを好んで購入しています。

現在私たちの国日本では、当たり前の様に虫歯予防にはフッ素を使うことが良いことなんだ、皆さんもそう思っているんじゃないかと思います。実もボクも先日まではそう思っていました。

一方、アメリカなど海外のオーガニックのスーパーを覗いてみますと、フッ素（フッ化物）が入っていないFLUORIDE FREEの重曹を主体とした歯磨き粉の販売がほとんどです。更にはSLSといってラリウル硫酸ナトリウム（界面活性剤）不使用の歯磨き粉が商品棚に並びます。

それを見て、あえてフッ素（フッ化物）不使用って表記するにはフッ素（フッ化物）を使用することでのなんらかの危害性があるのではないか？そう感じ、色々と疑問に感じる様になりました。

今回のコラムではフッ素（フッ化物）の歯磨き粉について皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。

まず、日本でフッ化物の使用についてインターネットの検索エンジンで色々調べてみました。すると、「フッ素（フッ化物）の使用は安全で虫歯予防にとても有効だ」との見解しか出てきません。

歯磨き粉に含まれるフッ素（フッ化物）の量は、直ちに害を及ぼすほど多くは摂取されず、したがってフッ素（フッ化物）入りの歯磨き粉が直ちに私たちの健康に対して害があるということについて直ちに問題視することはない。という意見が大半をしめています。本当にそうなのでしょうか？

一方で海外の論文に目を向けると「フッ化物の危害性」についての論文がいくつかあることが分かりました。

その中でも、特に子供の甲状腺に及ぼす影響を調べたアメリカの論文がありました。

以下要約で少し意味が難解な箇所もありますが参考程度に読んでください。

フッ化物の過剰摂取は、通常量を超えて摂取した場合に発生します。

フッ化物は以下の市販薬、処方薬等に含まれています。

◎歯磨き粉やマウスウオッシュ

◎フッ化物が添加された水

◎フッ化ナトリウム液や錠剤

フッ化物を過剰に摂取した場合の症状には以下の症状があります。

◎腹痛◎異常な味覚◎下痢◎よだれ◎頭痛◎不整脈または心拍が遅い◎心停止（重症な場合）◎吐き気と嘔吐◎浅い呼吸◎震え

知能に関する遺伝子とフッ化物の相互作用を調査。

飲料水や、尿、髪、爪の中のフッ化濃度は知能スコア、高知能の確率と反比例していることが判明。またアルツハイマーの原因にもなりうる可能性も指摘。フッ化物誘発性神経毒の潜在的なメカニズムが明らかになりつつある。

フッ化物は血液脳関門を通過することが可能である。脳内のフッ化物の蓄積は神経学的な損傷をもたらす可能性があるといわれ、知能喪失や認知機能低下など、高フッ化物暴露が子供の神経発達に悪影響をもたらす可能性があることが示唆された。

現在、多数の研究によりフッ化物が知能に有害な影響を及ぼすことが明らかになっています。通常は尿のサンプルで判定されます。中長期的なフッ化物の影響は髪や爪のフッ化物の含有量は慢性的なレベルを判定。

最近いくつかの研究では過剰なフッ化物によって引き起こされる神経毒性における遺伝的な影響が明らかになった。

フッ化物の神経毒性を探究した最初の研究。

子供の知能低下に寄与する可能性があること。

この研究ではフッ化物の暴露と知能の相関性を調べたものである。

これにより、遺伝的な変異やミトコンドリアの生物学的な関与はフッ化物とのが作用することが明らかになった。

ミトコンドリア機能関連遺伝子、代謝に関連する複数の神経伝達生物学的な経路がフッ化物誘発性神経毒性に関与している可能性があることを示唆。これは子供のフッ素症の公衆予防に深い意味があると思われる。

代謝に関連する複数の神経発達経路はフッ化物誘発性神経毒性に関与している可能性がある。

このことはほとんど知られていない。

まとめ

①フッ化物の取りすぎは骨格や歯のフッ素症、IQレベルの低下、甲状腺ホルモン産生の問題につながる可能性がある。

②遺伝的な変異は、慢性的なフッ化物摂取により起こるあらゆる悪影響からの回復力に対して影響する。

これは、低レベルで影響を受けやすい人もいれば、フッ化物暴露が高レベルになるまで気がつかない人もいる。

つまり個人差が大きいということです。

色々と調べていると、日本では概ねフッ素（フッ化物）のメリットを強調された意見が多数をしめていて、医療従事者においてもフッ素（フッ化物）の使用に関しての影響について疑問視する意見は少数派。一般の方においてはフッ素（フッ化物）入り歯磨き粉を信じ切って使っています。海外でも特にアメリカでは日本同様にフッ素（フッ化物）の入った歯磨き粉やマウスウオッシュは使われてはいるものの、ご自身で危険性を調べるなど意識の高い人々はフッ素（フッ化物）を使わない傾向にあるのではないかと感じました。

論文をいくつか読んでみて思ったのは、フッ素（フッ化物）を使用したから直ちに何か起きるのではないけれども、中長期の使用特に成長期にある子供への使用は特に慎むべきではないかと個人的には感じました。これは大人でも同様です。また、個人差も大きく、長年の使用である時を境に急に何らかの症状が出たりする可能性も否定できず、使わなくていいのであれば使わない。代用できるフッ素（フッ化物）を使わない良い製品も海外に目を向けるとありますからそちらを利用するのも一つかなと思っています。

コロナ関連の情報もそうでしたが、今私たちの周りには情報は溢れるほどたくさん出てきます。しかしその情報の真偽だったり本当の情報に到達できるには少し工夫が必要です。また、大手検索エンジンでは不都合な情報は検索しても出てきにくい事もあり、情報をコントロールされている可能性も否定できません。問題の本質を見抜くため日頃からご自身のアンテナをはっておくことも大切なのかなと思います。

芝浦桂歯科診療所では、フッ素（フッ化物）不使用、SLS不使用の歯磨き粉、マウスウオッシュの導入を現在検討しています。数多くの製品の中から今いくつかテストしており、日本人でも比較的受け入れやすい製品がどれなのかボク自身が使用し近日に皆さんにご紹介できるよう準備を進めています。これについてはまたご報告したいと思っています。